アーティゾン美術館は、公益財団法人石橋財団ブリヂストン美術館が新しく生まれ変わり、名称変更し、新しい美術館として誕生しました。
「ARTIZON」(アーティゾン)は、「ART」(アート:芸術)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取っていただきたい、という思いが込められています。
アーティゾン美術館は、23階建て高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の低層部に位置し、展示室は4-6階の3フロアとなっています。免震構造、置換空調システム、危険物察知ゲートシステム、高層階への電源設置、非常用電源など、貴重な美術品を守るための多くの対策がなされています。
また開館当初から、日時指定予約制とし、お客様がゆっくりと鑑賞できるよう配慮がされています。さらに、学生無料としており、次世代を担う若者達への育成や文化芸術継承にも寄与しています。
石橋財団は、株式会社ブリヂストンの創業者・石橋正二郎氏により、美術館を永久の事業として育成発展させるため、1956年に設立されました。石橋財団では、現在4つの美術館とアートリサーチセンターの運営支援を行っています。
展覧会のテーマも他の美術館にはないような設定で、オリジナリティあふれる新しい試みにも取り組んでいます。現在展示中の『パリ・オペラ座』もバレエやオペラ、それに関わる舞台芸術や音楽など、多面的な魅力ある総合芸術を楽しむことができます。
さらなる特徴として、写真撮影可能な作品が多いという点が挙げられます。学生無料も相まって、Instagramでは美術館の様々な魅力が発信されているそうです。IT部門には3名の職員を配置し、デジタル化やSNSやインターネットを使用した広報にも力を入れています。
今後もアーティゾン美術館の取り組みに注視し、横浜市の美術館運営や芸術支援に活かして行きたいと思います。