郊外部活性化特別委員会視察の1日目は、大阪府堺市の「茶山台団地」「やまわけキッチン」を視察しました。
茶山台団地は、泉が丘駅から徒歩10分ほどの閑静な場所にある築約50年の団地です。2015年頃には、少子高齢化により、住戸約1000戸のうち、170〜180戸が空室となり、大阪府と堺市の政策により、再生計画が始まりました。
大阪府住宅供給公社による、ニコイチ(同じ階にある2戸をつなげる改修をし、多世代同居等を可能とした住戸)、入居者による内装のDIYを可能とする規制緩和などにより、若い世代が多く移り住んで来ています!
団地内にある集会所を活用した図書館は、図書館利用者から団地ニーズを把握する重要な役割も果たしています。そこから生まれたのが、団地の中の憩いの食堂「やまわけキッチン」。単身ご高齢者の孤食の問題を解決する団地の身近な食堂です。週4回の営業日、すべてご利用される方もいらっしゃるそうです。そして、若い世代も集うため、地域コミュニティを再形成する重要な場となっています。コロナ禍ではテイクアウトやデリバリーも大変重宝されています。
茶山台団地では自治会活動は盛んではなく、地域のつながりは、図書館や団地内食堂、DIYの拠点などがその役割を果たしています。
全戸賃貸であることもあり、貸主の意向により、内装改修の規制緩和(ルールに基づく)や団地内食堂が実現しました。また自治会との関係性を大切にして、団地内集会所を週3回図書館に活用させてもらうなど、人と人との繋がりを大切にした、柔軟な施策で地域活性化がはかられていました。
横浜市にも再生・活性化を必要とする団地が少ありません。立地や賃貸、分譲など、バックグラウンドは様々ですが、今回の視察の学びを活かして、横浜市の地域課題の解決に繋げて行きたいです!