精神科ナースとして、かねてより訪問したかった、榎本クリニックでの見学会に参加させていただきました。
榎本クリニックは、アジア最大規模とも言える地域精神医療を30年以上に渡り提供をしています。院長の榎本稔先生は、イタリアのような開放型のデイナイトケアの拠点を、一定の人口の中に1つずつ置くという意気込みで、都内中心に榎本クリニックを展開しています。
榎本クリニックでは、アルコールやギャンブル、性依存症等の回復プログラムをデイナイトケアで行っていることに加え、時代のニーズに合った高齢者のデイナイトケアを提供しています。認知症や高次脳機能障害、統合失調症等の方々が朝から夕まで、仲間とともメニュー豊富なプログラムを楽しみ、また食事や入浴、送迎サービスも受けることができます。アルコール依存症や内科的疾患、身体疾患を同時に抱える方々もおり、個別のニーズに合わせて、ケアを受けることができるのも特徴です。
これまで私が経験した精神科閉鎖病棟や地域包括ケアの分野では学ぶことができなかった自立支援医療制度についても理解が深まり、市政に活かして行きたいと思いました。榎本先生や榎本クリニックのスタッフの方の著書は、現場のリアルな実態を肌身で感じ、依存症への理解も深まります。今後も様々なセミナーや講演に参加して、横浜の高齢障がい施策をより良くする提言を打ち出して参ります!

