度重なる災害の教訓を活かした防災対策強化!大分県日田市(2025.10.29)

政策・総務・財政委員会視察2日目午前は、大分県日田市の『地域防災力向上に向けた取組について』学びました。

日田市は大分県西部に位置し、山々に囲まれ、山から流れ出る水に恵まれた盆地です。日田天領水は全国的にも有名な天然水です。市域の約8割が山林で、日田杉など林業、日田梨や梅、椎茸などの農業も盛んな地域です。近年は観光業にも力を入れています。

日田市も日本他都市同様、近年は集中豪雨被害に度々見舞われています。平成24年7月、平成29年7月、令和2年7月、令和5年7月と大規模な豪雨災害が発生しています。それら災害から、日田市では南西風パターンという、大分県で発生する大雨のメカニズムや災害の発生しやすい地域に分類され、予測も立つようになり、事前避難の有効性が示唆されています。

日田市の防災対策で注目すべき点は、平成24年度から開始している「防災士育成」、個別避難計画の着実かつ迅速な策定、住民自治組織による自助の取組、防災ラジオの市民への無償貸与、スピーディーな災害認定ができる「住家被害認定調査システム」などが挙げられます。

私も防災士の資格を約15年程前に取得しましたが、資格を活かして活動したいと思っても、その場や機会が多いとは言えず、またブラッシュアップの機会もなかったのが現状です。日田市では、毎年約50名が公費負担で防災士資格を取得し、令和6年度末で780名の防災士が誕生しています。また年3回のスキルアップ研修、大規模な合同防災訓練への参加、防災士会といった横のつながりもあり、災害時には即戦力となる人材育成がされています。

令和5年度から本格運用されている「住家被害認定調査システム」は、デジタル技術を活用し、よりスピーディーに罹災証明の交付を実現しました。平成24年では交付まで22日、令和2年では14日要していましたが、本システム導入により8日まで短縮されました。個別避難計画の策定においても、令和7年度末には、対象者すべての策定が完了する予定であり、驚くべきスピード感と言えます。市職員が各地域(小学校区)へ出向き、自治会・民生委員・児童委員などへ勉強会を実施するなど、きめ細やかな対応がスピーディーな策定へと繋がっています。

横浜市では実施されていない取組みや実施されていても効果的・効率的に行うことができていない、様々な取組に関する知見を得ることができました。今後の横浜市のさらなる防災力向上へ向けて、取組んで参ります。

勉強、テキストの画像のようです
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