政策・総務・財政委員会行政視察、第1日目は、『久留米市のシティプロモーション』について学びました。久留米市のシティプロモーションは、大きく分けて2つの方向性で実施されています。
1つ目は、久留米を知ってもらい、気軽に来訪できる場所とする「くるめのみりょく」を情報発信するプロモーションです。ターゲットを絞り過ぎず、「久留米に行ってみたい」「次はあそこに行ってみたい」という人を増やす取組みです。
2つ目は、久留米ファンへ向けて、久留米の暮らしやすさなどを発信し、移住を促進するプロモーションです。例えば、久留米市が古くから「医者のまち」と言われているように、人口10万人あたりの医師数567.4人は全国政令市・中核市の中で2位など、救急・医療体制が充実していることを情報発信する取組みなどです。
久留米市は、福岡市から電車で約30分の立地であり、福岡市と比べて土地も安価なことから、子育て世代に選ばれるまちでもあります。シティプロモーションの手法としては、アナログとデジタルをフルに活用した多様な媒体から、より多くの人へアプローチしています。
田中麗奈さんをはじめとした「ふるさと大使」による発信、テレビ・ラジオの活用、紙媒体による情報発信、移住イベントや全国交流物産展への出展、シティプロモーション特設サイトやInstagram「くるめぱれっと」、YouTubeチャンネル「くるめの魅力チャンネル」を活用するなど、多岐に渡ったプロモーションには、久留米市の熱量を感じました。
久留米市が課題と感じていることは、久留米の強み・推しを絞りきれていないこと、多様化する媒体への対応、市職員の人事ローテーションによりリセットされてしまう信頼関係など、挙げられていました。
久留米市の人口は約30万人、横浜市の10分の1以下ですが、シティプロモーションにおいては、共通する課題もあり、両市の情報交換により新たに取り入れられる視点もあります。久留米市の取組みを改めて深掘りして、横浜市に活かして参りたいと思います。

