PTSDなど、精神疾患への理解を深めるために(2025.03.01)

PTSDを患った、渡邊渚さんのフォトエッセイを読みました。何故ならば、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対する理解を深めたかったからです。渡邊さんは当事者の一人で、PTSD をはじめとした、精神疾患への偏見や間違った知識が正される一助になるかも知れないと思い、執筆したとのことです。

エッセイには、渡邊さんの身に起こったPTSD の症状や、それにより生じた自傷行為など、赤裸々に記されており、その時の思考回路や心情、自傷行為を想像すると、胸がえぐられる思いがしました。そして、誰もが人生の中で、命の危険を感じたり、自分ではどうしようもない恐ろしい出来事に遭遇し、PTSDに苦しむ可能性があるということを、改めて認識しました。

エッセイでは、闘病中や回復過程で、どのような他者の関わりが支えになったかなども、具体的に書かれており、PTSD に苦しむ人へ、どうしたら良いのかも考えることができました。

印象に残ったフレーズは、「だから私は声を大にして言いたい。「病人は黙って寝てろ」なんて価値観は間違っていると。」の部分です。渡邊さんは、病気であることは『一つの個性』くらいに捉えるようしに、引け目を感じたり、何かを諦めたりなんてしなくていいと言っています。

そして、PTSDになってから、「自分がされて嫌なことは人にしないという、幼稚園で習うような当たり前をみんなが忘れず生きていたら、誰も傷つくことなく過ごせるのに」と強く思うようになったそうです。まさにその通りで、私たちの社会には、そこが欠けていることもあって、渡邊さんのように、傷つき、死を考え、その後の人生においても、フラッシュバックの恐怖や苦しみを抱えて生きなければならなくなってしまう人もいる。

「自分の行為で相手を傷つけ、精神疾患に陥らせないこと」、「辛い思いを我慢してまで、心身の健康を害する必要がないこと」、それを当たり前に、誰もが意識できる社会を創る必要性があると思います。

これまで、私は議会にて、性犯罪被害者支援やDV対策の強化、人権施策の推進を強く訴えて来ましたが、まだまだ足りないと思いますので、今後も粘り強く、訴えて参ります。そして、私が市議を目指した時から掲げている「命とこころを守る市政を!」に込めた思いには、精神科看護師としての経験から湧き出てくる決意があります。これからも、当事者の方々に寄り添い、心身ともに安全で健康に生きられる社会を目指します。

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