子ども青少年・教育委員会視察、2日目の午後は、『かたるベースくまもと』を視察しました。『かたるベースくまもと』は、児童養護施設等の退所者など若者の居場所 で、NPO法人ブリッジフォースマイルが熊本県・熊本市から受託された事業です。熊本城下町のマンションの一室に開設されており、仲間との交流や食事をともに過ごす、ゆるやかな繋がりの語り場「かたるべ」となっています。
様々な成育環境や生活背景を持つ若者達が、ともに過ごしたり、夕食の献立を考えて、近所のスーパーへ買い物に行って、調理を手伝うなどし、夕食を共にします。また、ドッジボールやバドミントンなどのスポーツ、BBQといったレジャーを通じた居場所づくりもしています。
かたるベースを利用したい若者は多い一方、マンションの一室という狭小スペースであり、居場所の移転も検討されています。また、熊本城下町という立地から、熊本県内でも居場所に通所できるのが、熊本市内の若者が中心となり、広く熊本県内からの通所が困難という課題があります。その課題に対しては、出張居場所など検討していますが、マンパワー不足の解消も必要です。
横浜市も人口規模や広さから、かたるベースのような居場所支援をするとなれば、市内複数箇所に設けるなど、運営費もマンパワーも必要と考えます。今後、熊本で検討されている出張居場所の動向も注視しながら、横浜市での居場所づくりについて、検討して行きたいと思います。