子ども青少年・教育委員会視察の第1日目は、鹿児島市立城西中学校で導入されている『学年チーム担任制』を視察しました。『学年チーム担任制』とは、教師6人程度のチームで、2〜3クラスを担当するシステムです。
それにより、生徒を「多くの異なる視点で見守ること」により、変化をキャッチしやすいこと、「生徒が話しやすい教師に相談できること」でSOSを出しやすくなる等のメリットがあります。また、担任制に比べて、チーム担任制では教員間のコミュニケーションも活発になり、他教員の優れた指導を学べたり、共に困難事例に対応できたり、事務負担が軽減されるなど、教員にとってもメリットがあります。さ
らには、城西中学校で行われている特徴的な取組みとして、学級運営委員会があります。生徒達が主体的に学級作りを行う活動で、例えば「教室の机の並びが乱れていることを改善するには」をテーマに、学級の代表が話合い、具体的行動に繋げるなどしています。
城西中学校では、令和2年度からチーム担任制を導入していますが、毎年試行錯誤しながら、その内容は進化しています。一人ひとりの生徒を尊重した、チーム担任制のあり方は、それぞれの学校で、その時の学校の状況に合わせて、また生徒や保護者の反応を見て、変えていく必要があることを学びました。このような他都市の好事例を参考に、横浜らしい『学年チーム担任制』のあり方を検討して参りたいと思います。