子ども・青少年教育委員会2日目の午後は、札幌市にある『えほん図書館』と『札幌市図書・情報館』を視察しました。両図書館ともに、ターゲティングが明確になされ、それぞれ特徴的な取組みが行われていました。
『えほん図書館』は乳幼児を主な対象としており、図書の揃えも、館内の作りも、乳幼児と保護者が周囲に気兼ねなく、楽しく閲覧できる環境が整っていました。図書館では静かに、他人に迷惑をかけないよう配慮しなければならない雰囲気がありますが、『えほん図書館』は、会話OK、読み聞かせOKです。また、乳幼児から読書に慣れ親しめるよう、おはなし会や図書館が初めての親子向けのイベントが多く開催されています。乳幼児に特化した図書館が子ども達にとって、地域にとって、どのような良い効果をもたらしているのか等、研究し、横浜市政に活かしたいと思いました。
『札幌市図書・情報館』は、「はたらくをらくにする」が主たる役割を持つ、ユニークな図書館です。WORK、LIFE、ARTに特化した、課題解決型の図書館で、図書の配架もジャンル毎に分類されています。さらには、人と情報をつなぐだけでなく、人と人とをつなぐ機能も備えており、外部機関と連携した各種相談の機会も提供しています。コワーキングスペースのような機能も持ち、パソコンを持ち込んで仕事をしたり、テーブル席でミィーティングもできる環境が整っています。席はPC上で予約できます。平日の午後の視察でしたが、館内は利用者でいっぱいで、こんなにも市民利用されている図書館は初めて見ました。
『えほん図書館』『札幌市図書・情報館』ともに、デジタルが有効活用されており、子どもも大人も利便性の高い図書館でした。札幌市の図書館の取組みが、横浜市にもあれば、子どもの頃から読書に慣れ親しみ、また大人にとっては、新たな図書館の機能を暮らしに活かせると思います。既存のやり方に捉われない視点を大切に、図書館行政に取組んで参ります!