子ども・青少年・教育委員会視察2日目の午前は、北海道東神楽町の子育て支援を中心とした取組みについて視察しました。東神楽町は、人口約1万人、道内で5番目に面積の小さい町ですが、子どもの割合は道内でトップを誇るまちです。
子育て世帯の流入が多い要因として、子育て支援や教育施策が充実していること、旭川空港や旭川市が近く、かつ良好な自然環境、行き届いた除雪など、住環境の良さが挙げられます。高校生以下の医療費無料、放課後児童クラブや子育て支援センターの充実、発達面で支援が必要な小学生への手厚い支援、任意予防接種の半額助成、多子世帯の保育園・幼稚園の費用無料対象要件の大幅緩和など、充実した子育て支援が行われています。
さらには、町内で生まれた子どもたちに感謝の思いを込めて、旭川家具職人が北海道産の無垢材(ミズナラ)で作った椅子を贈る「君の椅子」の贈呈といった、東神楽町ならではのユニークな子育て支援施策も行われています。また、「町民一体型子育て支援策」として、学童保育、子育て支援施設、町立体育館、高齢者サロン等を一体化した施設を運営していることも特長と言えます。
人口規模や環境は異なりますが、横浜市においても、生まれてきた子どもたちに感謝の気持ちを込めたプロジェクトや、市民一体型子育て支援施設など、参考にできる事業がありました。横浜市が近隣他都市に比して、子どもの割合が高いまち、子育てしやくい子育てしたいまちになるよう、学びを活かして参ります。