深まる秋、しんと静まり返った肌寒い夜、就寝前に暖かな布団にくるまって、読書をする時間は至福のひととき。
私にとって、読書は新しい世界と出会い、未知の世界を経験できる貴重なツール。
近年は人との新たな出会いから、新たなジャンルやテーマの本につながり、今まで経験したことのないワールドを味わうことが多くなりました。
慶應義塾大学文学部卒の永井紗耶子さんとの出会いもその一つです。永井さんは、時代小説作家で、『木挽町のあだ討ち』(新潮社)で直木賞、山本周五郎賞をダブル受賞しました。
今までふれる機会のなかった、歌舞伎や芝居の世界、あだ討ちをテーマにした時代小説でしたが、歌舞伎や芝居の文化、歴史を知らなくても、物語にひきこまれ、まるで芝居小屋にタイムスリップしたような気分になりました。
永井さんとの出会いを機に、歌舞伎や芝居に関心を持ち、時代小説も読んでみたいと思うようになりました。読者を通じて学ぶ人間関係や読者を通じて学ぶ人生があります。読書を通じて、私自身の人間の厚みを増して、様々な人との関係を築いて行きたいと思います!