皆さん、津久井やまゆり園事件を覚えていますか。事件発生時、どのような思いを抱いたか覚えていますか。
日本の戦後史上、類を見ない大量殺傷事件は、日本社会に根強く残る障がい者への差別や偏見が露呈した最たる事例と考えます。
その凄惨な事件を受け、障害者差別解消法の運用強化、地域共生社会の推進、障害者雇用の拡充など法制度には一定程度の前進が見られました。
また、障がいのある当事者が自ら発信したり、当事者の意見を反映した政策形成もはかられるようになりました。
皆さんの日常は、事件当時と比べ、差別や偏見のない社会になったと実感できますか。
私は未だあらゆる現場で差別や偏見に、苦しむ方が少なくないと感じています。障がいのみならず、高齢、国籍、性別、病気や生活困窮など、様々な立場の方が差別や偏見に苦しんでいる現状があると言わざるを得ません。
私はだからこそ、これまで議会において、人権教育やジェンダーの理解推進、幼児期から自分と他者を尊重する心を育む「命の安全教育」の推進など、差別や偏見によるハラスメントや犯罪を生まない社会の実現を目指した質疑を繰り返してきました。
いくら政策に私の質疑が反映されたとしても、現場レベルで差別や偏見が無くならなければ、それらはだたの絵に書いた餅になってしまいます。
これからも、あらゆる現場における差別や偏見を見逃さず、当事者の声を聞き、粘り強く、差別や偏見のない社会、全ての人の人権、命とこころが守られるよう努めます。
津久井やまゆり園事件から10年。事件を風化することなく、10年という急激な社会変化の中で新たに生じる差別や偏見にも立ち向かって行きたいと思います。