横浜市金沢区富岡地区では、地域交通の実証実験が3年間継続実施されて来ました(とみおかーと実証実験)。集大成となる、今年は地域のニーズを捉え、定期運行だけでなく、オンディマンド(タクシーのように個別に連絡し利用する方法)をより一層充実させての実証実験です。
富岡地区に留まらず、私の地元青葉区においても、山坂の多いエリアにお住まいのご高齢者を中心とした皆様から、地域交通の整備を求める声が多くあります。
青葉区においても、過去に地域交通の実証実験がありましたが、残念ながら事業化には至りませんでした。採算や利用者数、他事業者との合意、様々な規制など、地域交通整備には多くの課題が残っています。
富岡地区は京急電鉄が開発した経緯があり、今回の実証実験も京急電鉄が地域の他事業者との連携、お住まいの皆様との合意を比較的スムーズに取る事が出来たそうです。しかし、採算確保の困難さ、運行ルートや運行時間の制限(他事業者との関係性)など、課題もあります。また、コロナ対策のため、1台あたりの利用者数も制限しており、地域交通事業のみでは、採算を得るのは不可能な状況です。とはいえ、横浜市と京急電鉄が知恵を出し合い、地域の皆さんと一体となって、地域交通を事業化しようと模索されています。
横浜市は急な山坂が多く、昭和30年代から50年代に開発された閑静な住宅街、団地は高齢化が進んでおり、路線バスでは補完出来ない交通ニーズがあります。この富岡地区の事例が事業化し、採算も得られるようになれば、私の地元青葉区、横浜市全域に活用できる可能性があります。
さらには、他地域とは異なる地域ニーズも取り入れる必要があります。住民の皆さん、地域の商店街や行政機関、ボランティアなど地域資源を活かした、地域交通が横浜市全域に広がりを見せ、「ずっと住み続けたいまち、横浜」の一助となるよう、市政に取り組んで参ります!