「私いま、香港から一時帰国しているんです。仕事で海外生活長いですが、カジノ施設は発展途上の国に作るもので、日本にカジノなんておかしいですよ!」と署名をして下さった女性。
香港といえば、私が初めて自分でお金をためて、友達と旅行に行った場所。当時は中国返還前でした。ツアーでマカオのカジノへ連れて行ってもらいました。当時のマカオは海の向こうにヒッソリと佇む真っ暗なカジノ島。入り口には強面の警備員。持ち物検査があり、中に入るとまるでお化け屋敷の様に暗く、スロットマシンやカジノ遊具の光と音だけの世界。ひと言で言うと、恐怖。現地のガイドさんから、「マフィアの島」と伺いました。カジノは二度ど行きたくないと感じた初体験。
もし、カジノの初体験が、いま世界で流行しているような煌びやかで、贅を尽くし、上手いこと当たりも出るよう操作された施設だったら、カジノに対するイメージも違っただろうなと思います。「カジノ好きだから」というお声も頂く事が時々ありますが、日本にはないカジノ場です。海外で夢のような素敵なカジノ経験をされたのだろうと思います。
もし、その好きなカジノ場が身近な所にできて、依存的になった時に、どれほどの方がご自身の生活を保てるのか…心配です。そして、精神科の現場に従事してきて、ギャンブル依存症の治療の難しさも感じています。
もう少し、貴重な提言を下さった女性の話を聞きたかったな、実際のカジノ場が身近にある生活をされている方の声は現実味があるなと感じました。様々な観点、ご意見に、客観的な指標を持って答える事の大切さ、横浜市も数々のカジノIRに関する資料を発表していますが、その根拠の薄さも感じています。
市民の皆さんの声に真摯に耳を傾け、「十分に説明しご理解頂く」としている林文子横浜市長。カジノ予算で資料や動画を作りはしたものの、まだ説明もご理解も頂けてない市民の方が沢山いらっしゃいます。引き続き、議会等で、市民の皆さんの声に耳を傾け、市政運営するよう、提言して参ります!