皆さんが、大災害時、避難所へ避難しなければならなくなった時、いつも一緒にいる大切な家族と共に避難したい、避難生活を送りたいと思うのではないでしょうか?
当然ながら、ペットと共に暮らしている皆さんは、ペットと共に避難したい、避難所生活を送りたいと思うはずです。しかし、いざ災害が発生して、避難所へ向かわなければならない時に、「ペット連れは拒否されてしまう」と思い、ペットを自宅へ残したまま、避難する選択をする方もいらっしゃいます。また、大切なペットを残して、避難できないと、命の危険を伴うにも関わらず、自宅に留まる選択をする方もいらっしゃいます。そして、過去の大規模災害時、ペットを連れて避難所へ行っても、受け入れてもらえなかった、ペットは外にいなければならない等の理由で、車中泊を選択された方、危険な自宅に戻られた方がいます。
東日本大震災では、避難所の外に繋がれたペットが津波で命を失い、ペットと共に自宅に留まり、津波で命を失った方も少なくないとのことです。6月9日(日)、小田原三の丸ホールで開催された、『ペット同室避難 防災セミナー』では、東日本大震災や能登半島地震の現場でペットと飼い主の悲しい状況なくそうと、様々な活動に取り組まれて来た方々の講演を聞きました。いかに、ペットと共に同じ部屋で避難所生活を送ることが、飼い主にとっても、ペットにとっても安心できるか、またペットの命も人と同等であり、決して軽んじられてはならないことを学びました。
『りく・なつ同室避難推進プロジェクト』のアンバサダーである、伍代夏子さんからも、東日本大震災の炊き出し時の経験や能登半島地震のペット同室避難所訪問のお話しがあり、ペット同室避難への理解が深まりました。ペット同室避難を推進していくために必要なことに関する知見も深められ、今後、横浜市においても、ペット同室避難をいかに推進していくかを考える、貴重な機会となりました。