シリーズ:#田中ゆきの視察報告@瀬戸内国際芸術祭2022〜大島編(2022.11.01)

 市民・消防・文化観光常任委員会、視察第1日目は、『瀬戸内国際芸術祭2022』の大島を視察しました。

 瀬戸内国際芸術祭は、3年に1度、瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に開催される現代アートの祭典です。今年は5回目となる開催でで、4月14日開幕しました。春、夏、秋の期間合わせて105日間開催されます。

 今回訪れた大島は人口75人、面積0.62㎢、ハンセン病療養施設『大島青松園』のある島です。青々とした立派な松林が来る人を迎えます。

 現在もハンセン病の治療を終えた方々が多く暮らしています。島内では、ハンセン病の進行により、視力を失われた方や弱視となった方が安心して安全に暮らせるよう設備が整えられています。

 大島のアートは、ハンセン病に罹患し、大島へ来島、そして人生の多くを島内で暮らして来た方々の生きた証や心の叫びを示す内容が多くありました。

 昭和57年に建てられた長屋には、24 畳に12人、療養者ひとりあたり2畳に生活していた時代もあったとのことです。その長屋をアート展示の場として活用することで、ハンセン病療養者の方々が過ごした日々を、来場者が肌身で感じ、ハンセン病の歴史にも思いを馳せるきっかけにもなっています。

 大島のアートは、ハンセン病にて施設に入所された方々の『強く生きた証』を感じるダイナミックな表現が心を揺さぶりました。アートから感じ学ぶことの奥深さ、アートは社会のあらゆる側面を人々に伝える力のあることを実感しました。

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