この波打つ手すりの名前は「クネット」。私が地域ケアプラザの看護師として、福祉住環境コーディネーターとして、介護保険の住宅改修の設計に携わっていた頃に活用していたユニバーサルデザインの手すりです!
ユニバーサルデザインとは、「あらかじめ全ての人にとって使いやすいものとしてデザインする」という考え方です。「年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるように『最初から』デザインすること」を基本としています。
最近は駅や商業施設の階段にも設置されるようになりました。「クネット」は手すりを持つ手の動きや角度を追求した結果、「取っ手」のように使える垂直部と「杖」のように使える水平部を連続させた波形の手すりに形作られました。まっすぐな手すりと比べて握った時の手首の角度が自然なため、握り込みやすく、滑りにくい設計です。
今までは手すりといえば直線が多かったですが、ユニバーサルデザインの「クネット」が各所で採用されるようになった社会を嬉しく思います!皆さんも身の回りのユニバーサルデザインに目を向けてみてはいかがでしょうか!