防災公園のなりたち、役割機能を学びに柏市へ(2025.4.25)

千葉県柏市にある『中原ふれあい防災公園』を視察しました。『中原ふれあい防災公園』は、柏市の南部に位置し、JR南柏駅からバスで約10分ほどの閑静な住宅地にある公園です。元々は、民間所有の牧場でしたが、事業者継承の困難と土地の公的な利用について、柏市に打診があったことがきっかけとなり、本公園の整備計画が進められました。

柏市の「緑住都市構想」の中で、当該土地が「ふれあい拠点」として位置づけられたこと、都市再生機構(現UR都市機構)による、防災公園街区整備事業が採用されたことにより、整備事業が進められました。避難想定人口を13800人とし、防災公園の機能が整備されています。138穴のマンホールトイレ、かまどベンチ5基、水道直結式の貯水槽(100t)、防災井戸、防災倉庫、ソーラー式照明(園路埋込式45基、ポール式4基)、緊急ヘリポートなどがあります。

年に1回程度、防災施設の点検や職員への使い方周知のため、マンホールトイレ等の組立てを行い、また地元町会や近隣の小中学校からの要望で、防災訓練が実施されています。日常では、住宅街の中に、広大な緑と空間があることから、子どもから高齢者まで、沢山の地域の方々の憩いの場、活動の場となっています。視察当日も広場では子ども達がボール遊びを思いっきり楽しんだり、ご高齢者がウォーキングをしたり、平日にも関わらず、沢山の方々に利用されていました。

また、公園の利活用については、地元町会やNPOで組織する「中原ふれあい防災公園管理運営協議会」で、公園の一画で花畑や野菜の生育を行い、収穫祭イベントを行うなど、多世代交流など、ふれあい拠点としての機能を果たしています。公園の管理については、柏市シルバー人材センターに管理を委託し、公園内の清掃や除草などが行われ、シニアの活躍の場にもなっています。

今回の視察を通じ、ふれあい防災公園が、近隣の避難所を補完する役割機能を兼ね備え、かつ、日頃から地域の方々に利用される、顔の見える関係性が育まれる場となっていることが、災害時の共助・公助につながることを学びました。横浜市には約2700の公園があり、その規模も様々です。また、今回の事例のように、事業継承に課題を抱える農家の方々もいらっしゃいます。公園や横浜市の貴重な緑を、防災の視点を取り入れながら、地域の皆さんのふれあいの場として、活かして行けるよう、今回の視察で学んだ事業手法など研究し、市政に取り入れて行きたいと思います。

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