『ウェルビーイング』という言葉が、横浜市や国、県の施策において目立った年となりました。私にとっては『ウェルビーイング』という言葉が重く、簡単に扱えず、その意味を問い続けた(問い続ける)1年でした。
『ウェルビーイング』というひと言で、完結してしまったように感じる、様々な施策に危機感みたいなものを抱いてしまうのは、私だけでしょうか。皆さんにとっての『ウェルビーイング』とは何ですか?全く想像もつかない方もいれば、「健康や安寧、平和、豊かさ、ゆとり、夢、希望」など、それぞれ大切にしたい、大切にしていることが思い浮かぶ方もいらっしゃると思います。
ウェルビーイングは外来語で、日本語訳にすると、実に多様な解釈があります。「ウェルビーイング」が示す内容は様々ありますが、主に人々の身体的、精神的、社会的に良好な状態を示す言葉で、まさに皆さんの人生、生活そのものが良好な状態を表します。当然のことですが、皆さんのお一人おひとりの「ウェルビーイング」は異なります。
様々な施策で「ウェルビーイング」が盛り込まれていますが、その対象は、皆さんお一人おひとりということ、つまり、一人ひとりを尊重した施策を展開しなければ、市民の「ウェルビーイング」は達成できないことを、肝に銘じなければならないと考えます。
「ウェルビーイング」に注目が集まることは、素晴らしいことです。それだけに、皆さんにも、「ウェルビーイング」、つまり基本的人権を大切にする社会を共に推進して頂きたいと思いますし、市政においては、皆さんお一人おひとりを大切にした施策を展開したいと思います。来年も引き続き、すべての市民の皆さんの基本的人権が尊重される横浜市政にして参ります。