日本NPO法人日本レスキュー協会 佐賀県支部「Wan for all. All for Wan.」を視察しました。佐賀県杵島郡大町町に位置し、ペット同伴可能な避難所として、災害時に稼働する災害支援拠点です。
施設内には、ペット同伴避難可能なスペースと、屋内テント、ダンボールベッド、ケージ、ペットフード、衛生用品などが備蓄されています。風水害時に、大町町や近隣地域の方々のペット同室避難所として、稼働した実績があります。自主避難所設置・運営マニュアルが整備されており、避難所運用方針、受入れ基準、避難所開設基準など、いざという時に、スムーズに避難所運営、同室避難が行える体制ができています。
また、災害救助犬やセラピードッグの派遣可能な訓練拠点が併設されています。さらには、平時から、地域に根差した活動として、しつけ方教室や避難訓練などを通じて、地域の方へ“実装のサポート”を行なっています。
施設の設置・運営には、建設基金への寄附に加え、佐賀県のふるさと納税のNPO支援として、日本レスキュー協会が寄附先として応援できる仕組みが整っています。
横浜市において、ペット同室避難を実現するために、地域での避難スペースの確保、避難所の設置・運営に関わる資金の調達、平時からのペットのしつけ等、取組むべき課題が見えて来ました。能登半島地震にて、ペットと共に避難所生活を送る現場を目の当たりにして来た職員の方の話を伺い、いざという時に備え、早急にペット防災に関する施策を推進していく必要性を感じました。
人もペットも大切な命とこころを持って、互いに支え合って生活しています。災害時にも、大切な家族として、ともに生きる糧となる存在です。そのことを、大前提に人もペットも災害時に守られる体制を整えて参ります!