青葉区では、大規模災害時には、12ヵ所の定点診療拠点が設置され、青葉区役所には、医療調整班が搬送依頼を受け、医療機関と連絡を取り、適切かつ迅速な救急搬送へとつなぐ仕組みがあります。
定点診療拠点と区役所、区役所と災害拠点病院・災害時協力病院の通信手段は、MCA無線です。災害時には、携帯電話等の日常の通信機器が使用困難になることも予測されます。災害時に備え、青葉区では、平時からMCA無線による、患者搬送調整の訓練を行っています。
今回、私は医療調整班の活動拠点である青葉区役所での取組みと、私も災害支援ナースとして参集する定点診療拠点の青葉台中学校での、MCA無線訓練を視察しました。
青葉区役所に設置された医療調整班では、定点診療拠点からの患者の情報を集約し、搬送先病院との調整を行い、定点診療拠点へ搬送先を知らせる役割を果たしています。
定点診療拠点では、患者のトリアージを行い、緊急度の高い患者の情報を、医療調整班に的確に報告し、搬送先の指示を待ち、適切な医療機関への搬送を行う準備を整えます。
これら全てをMCA無線で訓練を実施することで、携帯電話等の通信手段が途絶えてしまうような大規模災害時でも、混乱なく、人命救助を行う体制を整えています。
青葉区役所の医療調整班、定点診療拠点、両拠点を同日に視察し、大規模災害時でも区民の皆さんの命を守る仕組みが整っていることを学ぶことができました。青葉区の皆さんの命を守るために、看護師として、防災士として、市議として、様々な災害支援の取組みを進めて参りたいと思います。